“メタノールで妻殺害”裁判 元研究員の夫「二日酔いだと思い救急車を呼ばなかった」
2022年、自宅で妻にメタノールを飲ませて殺害した罪に問われている製薬会社「第一三共」の元研究員の男の裁判で、男は、メタノール中毒とみられる症状が出ていた妻について、「二日酔いだと思い救急車を呼ばなかった」と話しました。
「第一三共」の元研究員・吉田佳右被告は、2022年1月、東京・大田区の自宅で妻の容子さんにメタノールを飲ませて殺害した罪に問われ、初公判では、無罪を主張していました。
8日、被告人質問が行われ、吉田被告は、容子さんが亡くなる前日、メタノール中毒とみられる症状で吐いたり、全裸になったりするなどの行動が見られたことについて、「二日酔いだと思った。妻の行動を家族以外に知られたら恥ずかしいと思い、救急車を呼ばなかった」「二日酔いくらいで救急車を呼ぶべきではないと思った」と述べました。
また「当時はメタノール中毒の症状を知らず疑えなかった。二日酔いと決めつけ、本当に後悔している」と話しました。