×

被爆者ではなく“普通の人たち”だった 奪われた「日常」後世へつなぐ…被爆3世の取り組み

2023年8月9日 18:08
被爆者ではなく“普通の人たち”だった 奪われた「日常」後世へつなぐ…被爆3世の取り組み

原爆によって奪われた長崎の人々の「日常」は、どのようなものだったのか。被爆3世の林田光弘さん(31)は、写真と証言を集め、後生へとつなぐ取り組みを続けています。

2021年、林田さんは長崎大学核兵器廃絶研究センター(=RECNA)の特任研究員に就任しました。いま進めているのが被爆前と後の街並みを写した航空写真に、当時の国民学校や駅の写真などを重ねて可視化する取り組みです。長崎大学などが開設したウェブサイト「被爆前の日常アーカイブ」では、これまでに集めた被爆前後の人々の暮らしぶりを伝える写真を公開しています。

林田さんは多くの被爆者から証言を直接聞く中で、被爆前の人々の営みや街並みに思いをはせるようになり、被爆証言と合わせて、被爆前の生活や体験も聞き取ります。今月3日、林田さんが訪ねたのは、長崎市で19歳の時に被爆した井黒キヨミさん(97)です。井黒さんは、被爆前の写真を見ながら、きょうだいとの思い出を懐かしそうに話し始めました。

※詳しくは動画をご覧ください。(8月9日放送『news every.』より)