長崎で78回目の「原爆の日」 長崎市長が平和宣言「核抑止への依存からの脱却を」
長崎は9日、78回目の原爆の日を迎えました。平和祈念式典は台風の接近に伴い、60年ぶりに屋内の会場に変更して行われました。
朝から荒れた天気となった被爆地・ナガサキ。追悼の祈りをささげる人たちの姿がありました。
4歳で被爆「いつもと毎年、変わらない気持ちで、平和が訪れることを祈っている」
屋内施設での開催となった平和祈念式典は、主催する長崎市の関係者と被爆者の代表者のみが参列し、岸田首相ら来賓と一般の参列は見送られました。
式では、この1年間に新たに死亡が確認された3314人の名簿が奉安され、長崎原爆の犠牲者は19万5607人となりました。
鈴木長崎市長の平和宣言「今こそ核抑止への依存からの脱却を、勇気を持って決断すべきです」
長崎市の鈴木市長は平和宣言で、核保有国や核の傘の下にいる国のリーダーに、「核抑止に依存せず、核兵器廃絶への道を着実に進むよう」求めました。
原爆投下から78年。ナガサキはきょう一日、深い祈りに包まれます。