原爆投下から78年…核兵器廃絶へ訴え続く
広島は78回目の原爆の日を迎え、松井市長は式典で、「核抑止論」からの脱却を訴えました。
平和記念式典には約5万人が参列し、原爆慰霊碑に、この1年で亡くなった被爆者5320人の名簿が奉納されました。
広島市・松井一実市長「核による威嚇を行う為政者がいる現実を踏まえるならば、世界中の指導者は、核抑止論は破綻していることを直視し、私たちを厳しい現実から理想へと導くための具体的な取り組みを早急に始める必要があるのではないか」
一方、岸田首相は、被爆者から求められた「核兵器禁止条約」への署名・批准について、核保有国が参加していないとして、改めて否定的な考えを示しました。
原爆投下から78年。被爆者の平均年齢が初めて85歳を超える中、核兵器廃絶へのヒロシマの訴えは続きます。