原爆投下後の広島・長崎の街の写真展示を計画 米国立航空宇宙博物館
アメリカの首都ワシントンにある国立航空宇宙博物館が、2025年に原爆投下後の広島と長崎の街の写真の展示を計画していることがわかりました。
航空宇宙博物館は現在、改修や展示の刷新を進めていて、2025年には第二次世界大戦での航空機の役割を紹介する展示を新設します。
博物館によりますと、この中で広島に原爆を投下した爆撃機「エノラ・ゲイ」に触れ、広島に投下された原爆「リトルボーイ」の模型や、原爆投下後の広島と長崎の街の写真を展示する計画だということです。
これまで原爆被害をめぐる展示は行ってきませんでした。また、博物館は「日本への原爆投下について、当時の人々のさまざまな体験や考え方の中で位置づける」としていて、科学者による原爆投下への反対など、当時のアメリカ国内の原爆をめぐる議論についても紹介するとみられます。
一方で、被爆者や犠牲者の遺品などの写真を展示するかについては、「計画中の展示のため、これ以上の詳細はお伝えできない」としています。