「愚かな行為を…」男性教諭が小5児童を“平手打ち” 鼓膜破れ全治1か月
愛知県豊田市の小学校で、5年生の児童が男性教諭に左耳のあたりをたたかれ、ケガをしていたことがわかりました。
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27日午前11時すぎ、愛知県豊田市の教育委員会が会見を開きました。
「教員の児童に対する体罰の事案が発生しました。申し訳ございませんでした」
25日、市内の小学校で40代の男性教諭が、5年生の男子児童に体罰をしたというのです。
豊田市立東山小学校 杉本康弘校長
「5年生の男子児童に対し、授業への参加態度を指導した際、右手で児童の左の耳から頬にかけて平手打ちした」
教育委員会などによると、4時間目の授業終了後、授業を担当していた男性教諭は男子児童に対して、授業の態度について指導したといいます。その際、教諭が児童の左耳と、頬のあたりを数回“平手打ち”したというのです。
この時、隣の教室にいた教諭は…。
豊田市立東山小学校 杉本康弘校長
「『(隣の教室から)大きな声がしている』というのは聞いたと」
児童はたたかれた後、別の教諭に耳の不調を訴えましたが、保冷剤を渡されただけで、病院や保健室での処置を受けないまま帰宅。その後、病院を受診したところ、左耳の鼓膜が破れる全治1か月のケガをしていたことが判明しました。
この件について、学校はすぐに保護者に連絡しておらず、人づてに話を聞いた母親が学校に問い合わせたところ、担任教諭からの説明と謝罪があったということです。
学校側からの聞き取りに対し、男性教諭は――
豊田市立東山小学校 杉本康弘校長
「『本当に自分の感情を抑えられない愚かな行為をしてしまった』と。『100%自分が悪い』と言っております」
男子児童の父親は取材に対し、「保護者から確認するまで報告や謝罪がなく、学校に不信感がある」と話しています。
豊田市は、これを体罰事案と認定。29日、保護者説明会を開くということです。