誘拐された4歳の息子を父親が14年間捜し…男2人に懲役5年と2年の実刑判決 中国
中国で4歳で誘拐された息子を父親が14年間捜し続ける姿が注目され、映画のモデルにもなった事件の裁判が13日に開かれました。裁判所は被告の男2人に対し、児童を誘拐した罪でそれぞれ懲役5年と2年の実刑判決を言い渡しました。
2007年、中国・広東省で当時4歳だった孫卓さんら2人の子どもが誘拐された事件について、広東省の裁判所は13日、事件に関わったとして逮捕・起訴された男2人に対し、子どもを誘拐した罪で懲役5年と2年の実刑判決を言い渡しました。
孫卓さんが誘拐された後、父親の男性は中国全土を捜し歩き、14年後の2021年に再会を果たしました。
父親の執念の追跡の様子は映画化されるなど、中国の子どもの誘拐や人身売買が多発している現状とも絡んで大きな話題となりました。
ただ、中国では児童の誘拐に対する刑が軽すぎるとの指摘もあり、13日の判決に父親も失望をあらわにしています。父親は被告らに「反省が見られない」などとして控訴する方針です。