ベラルーシの裁判所 反体制運動続けるチハノフスカヤ氏に懲役15年の実刑判決
ベラルーシの裁判所は6日、反体制運動を続けているスベトラーナ・チハノフスカヤ氏に対し、ルカシェンコ政権を倒す目的で過激派組織を設立したなどとして、懲役15年の実刑判決を言い渡しました。
ベラルーシの通信社・ベルタによりますと、首都ミンスクの裁判所は6日、チハノフスカヤ氏がルカシェンコ政権を倒そうと、過激派組織を設立したなどとして懲役15年の実刑判決を言い渡しました。矯正施設に収容し、自由をはく奪するとしています。
チハノフスカヤ氏は、2020年の大統領選挙に拘束された夫にかわって立候補し、選挙後は不正を訴えてルカシェンコ氏に退陣を求めました。
現在はベラルーシ国外で活動を続けていて、ロシアによるウクライナ侵攻を巡っては、プーチン大統領と盟友関係にあるルカシェンコ大統領が、ベラルーシからのロシア軍出撃を認めたとして批判を強めています。チハノフスカヤ氏は判決後、自らのSNSに「民主的な指導者にかえるために、これからも努力する」と書き込みました。
ベラルーシの裁判所は3日にも、ノーベル平和賞受賞者で人権活動家のビャリャツキ氏に懲役10年の判決を言い渡しています。