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18歳男に懲役4年6か月の「実刑判決」 銀座の“仮面”強盗 “高収入の仕事がある”と誘われ…

2023年9月26日 6:03
18歳男に懲役4年6か月の「実刑判決」 銀座の“仮面”強盗 “高収入の仕事がある”と誘われ…

覆面姿の男たちが銀座の時計店に押し入り、高級腕時計など3億円相当を奪った強盗事件。グループの1人で18歳の男に、25日、懲役4年6か月の実刑判決が言い渡されました。

    ◇

今年5月、東京・銀座の大通りに面した時計店に白昼堂々、仮面をつけた男らが押し入り、高級腕時計などを奪った強盗事件が起きました。

仮面の男
「ぶっ殺すぞ!」

警視庁は当時、16歳から19歳までの4人を逮捕しました。
25日、開かれたのは、このうちの18歳の男の裁判です。店員に刃物をつきつけ、「伏せろ。ぶっ殺すぞ」などと脅し、約3億円相当を奪った罪などに問われています。

警察官
「パトカー! パトカー呼んで!」

今年5月、東京・赤坂で、その18歳の男が確保された瞬間をカメラがとらえていました。男は、多くの警察官に囲まれながら叫び声をあげ続け、抵抗する様子を見せていました。

男(18)
「やめてくださーい! やめてくださーい!」

記者
「いま男が、警察官にパトカーの中に入れられました。かなり抵抗しているように見えます」

警察官
「暴れるな!」

男はこれまでの裁判で、犯行に加わったきっかけについて、“知人から高収入の仕事があると誘われたから”と説明しました。そのうえで、「借金があって、切羽詰まっていた。仕事が強盗だと知っていたら、引き受けなかった」などと話し、弁護側は執行猶予つきの判決を求めていました。

しかし、25日に言い渡されたのは、懲役4年6か月の実刑判決。このとき男はまっすぐ裁判官を見据え、落ち着いた様子で聞いていました。

東京地裁は、判決の理由について次のように指摘し、実刑を科すことはやむを得ないと述べました。

裁判官
「日中、人通りの多い繁華街で覆面をして侵入し、バールでショーケースをたたき割るなどした手口は、大胆かつ危険で悪質」
「友人に高額報酬の仕事だと誘われ、のちに強盗の仕事だとわかっても実行した動機に、酌むべき点はない」

18歳の男に言い渡された、懲役4年6か月の実刑――。
刑事事件に詳しい弁護士は、去年の法改正により18歳と19歳に下される刑は重くなったと指摘します。

元大阪地検検事 亀井正貴 弁護士
「18歳と19歳には、成人と同じような刑が下される」
「18歳なら、大人としての判断をしなければいけない、ということ」

――“強盗とは知らなかった”と供述していますが?

元大阪地検検事 亀井正貴 弁護士
「最終的には、犯行を決意していますから。ここまで大胆な事件になると、決意した責任が大きい」
「甘い、おいしそうな話には、非常に高いリスクもあり得る。非常に危険です。人生狂いますからね」


(9月25日放送『news zero』より)

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