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AIエンジニア・安野貴博氏が都の外郭団体アドバイザーに就任 都民の声をAI技術で可視化へ

2024年11月22日 20:09
AIエンジニア・安野貴博氏が都の外郭団体アドバイザーに就任 都民の声をAI技術で可視化へ

7月の東京都知事選挙に出馬したAIエンジニアの安野貴博氏が東京都の外郭団体のアドバイザーに就任し、都の長期ビジョン策定にむけて都民の声をAI技術で可視化するために、安野氏が開発した「ブロードリスニング」の技術を活用すると発表しました。

東京都の外郭団体「GovTech 東京」は都と区市町村を含めた東京全体のDX 推進に向けた取り組みを展開している組織で、安野氏は11月13日付でアドバイザーに就任しました。

都は、2050年代を見据えた新たな戦略を都民とともにつくりあげていくプロジェクトを進めていて、現在、都民から意見を募集しています。(22日から来月13日まで)このプロジェクトに、安野氏が開発した「ブロードリスニング」というAI技術を使い、都民から寄せられた声を可視化し政策に生かしていく考えです。

「ブロードリスニング」は、SNSや書面などを通じて寄せられた膨大な数の意見をAIが分析し、「似たような意見」をグループ化することで都民から届いた声の全体像を把握することができます。

安野氏は22日の就任会見で、ブロードリスニングには、行政の改善につながる少数意見も政策に反映できる利点があると説明し、「政治や行政と有権者が、双方向のコミュニケーションを行うために不可欠な取り組みだ。より建設的な議論を進めていくことができると考えている」と意気込みを語りました。

また、安野氏は、SNSでの議論ではユーザーの好みや興味に合わせた情報が優先的に表示されてしまう「フィルターバブル」と呼ばれる現象が起きるケースもあると指摘。

「多様な意見を集め、意見の全体像を可視化するブロードリスニングは、フィルターバブルを乗り越えることにもつながる」と強調しています。

安野氏のチームは、10月に行われた衆院選で日本テレビとともに、「ブロードリスニング」を使ったインターネット上の選挙に関する声や意見の分析に取り組みました。

最終更新日:2024年11月22日 20:16
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