ノーベル化学賞・ハサビス氏が来日 日本のトップ棋士と囲碁対局
タンパク質の構造を高精度に予測するAIを開発したとして、ことしのノーベル化学賞に選ばれたデミス・ハサビス氏が来日し、都内で日本のトップ棋士と囲碁の対局を行いました。
グーグル・ディープマインド社のCEO、デミス・ハサビス氏は、タンパク質の立体構造を高精度に予測するAI「AlphaFold」を開発し、ことしのノーベル化学賞に選ばれています。そのハサビス氏が21日、東京の日本棋院を訪れ、囲碁の井山裕太三冠と記念対局を行いました。
実は、ハサビス氏は世界的なチェスのプレーヤーでもあり、そもそもコンピューターでチェスができることに関心をもちAI研究へと進んでいて、開発した囲碁AI「AlphaGo」が2016年に人間最強の棋士を破り世界を驚かせました。その後、AIの技術をタンパク質の構造予測に応用し、ことしのノーベル化学賞受賞となっていました。
ハサビス氏には、日本棋院から最高位の九段が贈られました。
ノーベル化学賞に選ばれた デミス・ハサビス氏
「AlphaGo(囲碁AI)は全世界に対してAIがもつ潜在能力を示せたと思っていて、AlphaGoがなければ(ノーベル化学賞となった)AlphaFoldもなかった」「AIやAlphaFoldのようなプログラムによって、いつの日か多くの病気を解決して治すことを願っています」