【解説】20日以降の“寒さの見通し” この先は「寒い冬」に? 最新の3か月予報
19日は各地で、今シーズン一番の寒さとなりました。週末にかけての寒さの見通しや最新の3か月予報などについて、気象予報士の木原実さんが解説します。
■20日は関東や東海で冷たい雨に
上空に強い寒気が流れ込んでいる影響で、19日は昼間も気温が上がらず、全国的に今シーズン一番の寒さとなりました。今回の寒さの「底」は20日朝までで、20日の日中は、寒さが和らぐ所が多くなりそうです。予想最高気温は、札幌は19日より7℃高い9℃の予想。仙台や新潟、鳥取なども19日と比べ5~6℃くらい高くなりそうです。
ところがそんな中、東京は12℃、名古屋は13℃と、関東や東海では19日と同じような寒さが続く予想となっています。というのも、20日の関東や東海は雲が広がり、昼ごろからは雨が降り出す見込みなのです。雨雲は一気に広がるということはなさそうですが、20日の日中は沿岸部中心に降ったりやんだりという状態が続くでしょう。そして夕方以降は東京都心でも雨が降り出し、気温も低く冷たい雨となりそうです。
■週末は次の寒気が南下か
19日に列島に流れ込んだ寒気は20日にかけて次第に抜け、その後、太平洋側には日差しが出れば20℃近くまで気温が上がる暖かな空気が入ってきます。このため21日から22日にかけて関東も寒さが緩みますが、週末は北から次の寒気が流れ込んできて、再び師走並みの寒さになりそうです。
■最新の3か月予報では「寒い冬」に?
19日午後、気象庁より最新の3か月予報が発表されました。12月から2月ですので、まさに冬の予想ということになります。これによると、この先の気温は全国的に「平年並み」の予想。そして降雪量は、北日本~西日本の日本海側で「多い」予想。この秋は異例とも言える高温傾向が続いていましたが、ここにきて傾向が変わってきたようです。
全国的に冬らしい寒さで、日本海側を中心に大雪の可能性もあるということなので、今後も最新の情報を確認し、冬に備えるようにしてください。