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来週末いよいよGW コロナ禍の苦境から脱し観光地で“復活ののろし” 沖縄ではレンタカー不足の懸念も

2022年4月20日 20:06
来週末いよいよGW コロナ禍の苦境から脱し観光地で“復活ののろし” 沖縄ではレンタカー不足の懸念も

来週末にはいよいよゴールデンウイークが始まります。3大花火大会の一つともされる、秋田・大曲の花火大会が3年ぶりに開催される予定で、“復活”への動きが少しずつ広がっています。

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「かんぱ~い!」

仕事の疲れを癒やすこの一杯。新型コロナウイルスの感染拡大で、去年中止となった東京「日本橋高島屋」の屋上ビアガーデンが、20日、2年ぶりに復活しました。

初日は、あいにくの天気でしたが――

日本橋高島屋 BBQ BEER GARDEN・竹井祐輝店長
「昨年はオープンの前日に中止することが決まり、とても悔しい思いで過ごしたんですけど、今年は無事にオープンすることができて、率直にうれしいです」

緑あふれるこの開放的な空間で、デパ地下で自分が選んだお肉や魚介類を持ち込める、バーベキュープランも用意されています。

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コロナ前は予約困難なほど人気の、あの「工場見学」も、今月、2年ぶりに復活しました。すぐ目の前で専門用語が飛び交い、参加者も大興奮しているのは、全日空の羽田空港格納庫を見学するツアーです。

ガイド
「写真撮ってください!」

今回の再開に合わせて、実寸大の尾翼を展示するなど、展示スペースを新たに設置。ボーイング787に搭載されている、4分の1サイズのエンジン模型を動かせる体験や、実際の工具を使って、飛行機の部品がどのくらいの強さで締めつけられているかを体感することができます。

「ANA」 格納庫見学ツアーガイド・藤井友梨さん
「以前よりも人数を縮小して、見学会を行っております。安全運航を支える姿を見ていただいた上で、また皆様に、たくさん飛行機に乗っていただければと思います」

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コロナ禍の苦境から脱し、再浮上を誓う航空業界。追い風となりそうなのが、最大10連休のゴールデンウイークです。

その初日、29日と30日に3年ぶりに復活するのが、日本三大花火大会の一つ、秋田の「大曲の花火」です。2日間で合計、約1万3000発の花火が盛大に打ちあげられます。

花火大会に向けて、花火師たちには“ある思い”があるといいます。

小松煙火工業 小松忠信社長
「花火師たちは長い時間をかけながら、一発の花火玉を仕上げていく。我々の技術が維持されるように、ぜひ楽しんでほしいという思いを込めた花火」

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伝統技術を守るため、このゴールデンウイークに、復活ののろしをあげる観光地がある中。20日、観光庁長官は――

観光庁 和田浩一長官
「今年のGWは3年ぶりに、全国で緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が発出されておらず、移動や旅行の自粛は求められていません」

GW期間中も引き続き、基本的な感染対策を呼びかけました。

また、旅行代金の一部を補助する「県民割」については、GW期間中は除外するものの5月末まで延長すると発表しました。

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観光復活への起爆剤として期待される中、人気の観光地、沖縄県内に6つの営業所を構えるレンタカー会社では、今ある問題が起きていました。

――全然、一台もないですね

沖縄ツーリスト 予約課・大城伸二課長
「そうですね。だいぶ車の方も減車しておりまして」

観光客が減少する中、車の維持管理費が経営を圧迫。2100台ほどあった車を600台に減らしてしまったため、ゴールデンウイークは既に予約が埋まってしまい、200件ほどのキャンセル待ちが出ているということです。

それでも、簡単に車を増やせないワケは――

大城課長
「新たな変異株によって観光が制限されることになると、増やす判断は難しい」

また、半導体不足の影響で新車の納期にも時間がかかるため、観光地の沖縄で、レンタカー不足が懸念されています。