コロナ禍で閉店の浅草の老舗すき焼き店 “外食チェーン”で復活
こだわりの味で人気だった、浅草の老舗すき焼き専門店「ちんや」。コロナ禍で客が減り去年8月、142年の歴史に幕を下ろした。
その「のれん」を受け継いだのは、国内外で20以上のレストランブランドを運営する会社。「老舗の『のれん』をそのまま、我々がオペレーション屋として再現することにチャレンジする」。自分たちのノウハウを生かし、「ちんや」をチェーン展開しようと考えたのだ。
新たに店長を任されたのは、和食店は未経験の女性。「歴史の重みが…」と新店長は不安を隠せない様子だが、この「復活プロジェクト」では6代目だった社長をアドバイザーとしてまねき、味だけでなく、店の内装も接客サービスも完全に再現する構えだ。
店舗は元々は雷門近くだったが、建物の老朽化のため、浅草駅から徒歩8分ほどの場所に移転。大広間の新しい畳の上にはテーブル席をずらりと並べ、洋風デザインの個室も用意した。絵画や置物、そして鍋などは、旧ちんやから引き継ぐ念の入れようだ。
一方、スタッフの多くは新規採用。新店長は仲居さんを始め、スタッフの動きに目を配る。
そして3月になり、店長やスタッフにとっての正念場がやってくる。ちんやの常連客に向けた特別営業の日。長年ちんやに通っていたお客さんたちに、味もサービスも以前と変わらないと感じてもらえなければ、「ちんや復活」とは言えない。仲居さんの腕の見せ所、ちんや伝統の「焼き方」を新人スタッフたちは上手にやり遂げることができるのか。
※詳しくは動画をご覧ください。(2022年4月18日放送「news every.」より)