まん延防止等重点措置が全面解除されて初の週末を迎えます。桜の開花が進み、東京では27日・日曜日にも満開になると予想されています。コロナ禍で迎える3度目の桜の季節です。

　　　　　◇

春の陽気に包まれて、桜が咲き進んでいます。日本気象協会によりますと、東京では、27日・日曜日にも満開になると予想されています。

約2か月半ぶりに「まん延防止等重点措置」が“全面解除”されて初の週末を迎えますが、東京都の小池知事は25日の定例会見で「桜もあちこちで花開いて、きれいですね。どうか混雑する場所・時間は避けてほしいと思います」と、引き続き、基本的な感染対策を呼びかけました。東京都では25日、新たに7289人の新型コロナウイルス感染者が確認されています。

さらに、週末の26日・27日は、全国的に春の嵐となり、雨や風が強まる見込みですが、天気に関係なく、密を避けながら、花見を楽しむ人が増えています。

都内有数の桜の名所である上野公園の敷地内にある老舗レストラン「上野精養軒」では…

上野精養軒総支配人・秋元秀夫さん
「お花見をしながら料理を楽しんでいただく席を、増設して用意しました」

今年も公園内では、飲酒を伴う宴会などの自粛が呼びかけられていますが、このレストランではお酒と料理を楽しみながら、花見を楽しむことができます。東京都によるリバウンド警戒期間中は、1グループ4人まで・2時間以内の利用とするなど感染対策を継続します。

上野精養軒総支配人・秋元秀夫さん
「この週末は、ご予約の数もかなり増えています。コロナ禍の2年間ですけど、 (まん延防止等重点措置が) このタイミングで解除。 明るい話題だと思っています」

一方で、まだまだ外出を控えている人も多いのでしょうか。都内の園芸会社では、自宅でも楽しめる桜の枝の売れ行きが、去年の1.5倍に増えたといいます。

この週末は天気が悪いため、注文が増えると見込んでいます。さらに、まん延防止等重点措置解除によって、イベントや宴会関連の需要が戻ってきているということです。

第一園芸・佐藤麻理絵さん
「イベントの需要ですとか、宴会の予約はかなり入ってきていまして」

最終的には「コロナ前の約8割まで回復する」と見込んでいます。

コロナ禍で迎える3度目の桜の季節。少しずつですが、明るい兆しが見え始めています。