“大雪”で車立ち往生 鳥取で約100件
先週末から流れ込んできた数年に一度クラスの強い寒気の影響で、西日本の一部では、記録的な大雪になりました。この雪により、各地で車の立ち往生が発生しています。鳥取県内では、スリップ事故が多発し、およそ100件にものぼりました。
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記者
「こちら群馬県みなかみ町藤原、かなり雪が積もっていまして、道路脇の雪は、私の腰の高さくらいまで積もっています」
日本列島に流れ込んだ12月としては数年に一度の非常に強い寒気の影響で、群馬県みなかみ町藤原では午後5時時点で125センチの積雪を観測しました。
公衆電話のボックスやバス停は雪で囲まれるなど、積雪が1メートルを超えたのは、関東では今シーズン初めてです。
取材中に見つけたのは、雪の山道で動けなくなった車です。タイヤを空回りさせながら、何とか車道へ出ました。
その直後、やってきたレッカー車を撮影していると、何とその先にも立ち往生している車がありました。
立ち往生した車の男性
「滑ってスタックしちゃった」
レッカー業者が、タイヤに応急処置をしました。しかし、雪はさらに強くなり、この場所で取材している間だけでも、3台の車が立ち往生していました。
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こうした事態は全国でも起きていました。
12月として、観測史上1番の積雪を記録した滋賀県彦根市では――
記者
「彦根駅前の交差点です。トラックが雪でスリップをして動けない状態になっていて、奥には車が渋滞を作っています」
スコップで道路の氷を砕き、進もうとしますが、タイヤが滑り、立ち往生。駅前には渋滞ができていました。
さらに別の場所でも、タイヤが雪にとられ立ち往生。
男性
「雪どかしに行くのに、これではまってますわ」
何とか雪の少ない場所に車を駐車し、目的地まで歩いて行きました。
滋賀県内の国道8号線でも、大渋滞が発生していました。
記者
「車が渋滞していますが、全く動いていません」
滋賀国道事務所によりますと、27日午前3時半ごろ、彦根市内の国道8号線で大型トラックが雪でスリップした影響で、一時渋滞が発生しました。近畿地方整備局によりますと、現在は大きな渋滞は起きていないということですが、除雪作業のため、不要不急の車は通らないように呼びかけています。
また、鳥取県では、25日から降り始めた雪でスリップ事故が多発しました。鳥取県警によりますと、今回の雪で自動車のスリップ事故の報告が97件あったということです。
愛知県名古屋市でも、27日朝は大粒の雪が降り、3年ぶりの積雪に見舞われました。
北海道から仕事で来た人
「北海道に負けないくらい降ってて、湿っているんで滑りやすい」
28日にかけて、日本海側を中心に続く大雪。交通障害などには警戒が必要です。