専門家に聞く 流行抑える鍵“3回目接種”
新型コロナウイルスワクチンの3回目接種は、年明けから一般の高齢者などでも本格的に始まります。オミクロン株への感染も急増するいま、その重要性について専門家に聞きました。
今月始まった新型コロナワクチンの3回目接種。医療従事者と高齢者施設などでは2回目接種から6か月後、一般の高齢者は7か月後、それ以外の人は8か月後に接種できます。
使用するファイザー製とモデルナ製のワクチンは、抗体量など得られる効果はほとんど同じで、副反応は2回目と同じ程度だということです。
感染者が急増するオミクロン株では、無症状と軽い症状が多く報告されていますが、専門家は、感染者が少ないうちに3回目接種を進めることが重要だと指摘します。
川崎医科大学小児科・中野貴司教授
「(オミクロン株の症状が)もう軽いから少々患者さん出ても大丈夫としてる国は、皆無というか、1つも今のところないですよね。個人の重症化防止と社会での感染拡大防止、この2つが、まだ新型コロナに関してはクリアされていません。やはり対象となる全ての方々には3回目接種をご検討いただきたいと思います」
これまでに国民の8割近くが2回のワクチン接種を行った日本。3回目接種も円滑に進むかが、次の流行を抑えるカギとなります。