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冬の時期の防災グッズ~厳しい寒さに備えて

2022年1月2日 20:00
冬の時期の防災グッズ~厳しい寒さに備えて

相次ぐ自然災害に、非常用持ち出し袋など防災グッズを用意している方も多いでしょう。この防災グッズ、季節によって用意をするものが変わってきます。冬の災害に対応した防災グッズが用意できているか、今一度、見直しをしてみてはいかがでしょうか。

■冬の時期の災害に備えて

相次ぐ自然災害に、非常用持ち出し袋など防災グッズを用意している方も多いでしょう。この防災グッズは季節によって用意をするものが変わってきます。

夏であれば大雨や台風、暑さなど、そして冬は厳しい寒さや雪などに対応した防災グッズが必要となります。

冬の時期の災害は決して珍しいことではなく、たとえば阪神・淡路大震災は1995年1月17日の真冬の明け方に発生した他、2011年3月11日に発生した東日本大震災でも寒さが残る東北地方では低体温症によって亡くなった方も少なくありません。

冬の時期の防災グッズには「厳しい寒さ」から身を守るグッズが必須となるのです。

■冬の防災グッズ どんなものがあると安心?

(1)防寒着

まずは寒さに耐えられる防寒着。ニット帽や手袋、厚手の靴下などに加え、防風性の高いウィンドブレーカーやダウンジャケットなども忘れずに。

冬の衣類はかさばるため、すべてを非常用持ち出し袋に収納するのは難しいでしょう。そのため、避難時になるべく重ね着をして、多くの防寒着を持ち出すようにしましょう。

(2)エマージェンシーシート

防寒対策グッズとしてエマージェンシーシートの備えは必須です。冬の防寒といえば毛布を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、毛布は雨や水にぬれてしまうと乾かすのが大変で、持ち出すにもかさばります。エマージェンシーシートはコンパクトで持ち運びが容易な上、体に巻き付ければ体温を逃さず防寒ができる優れものです。

(3)使い捨てカイロ

使い捨てカイロも災害時の寒さ対策に重宝します。特に首の後ろやおなか、腰などに貼れば全身を温めることができます。

(4)暖房器具

災害時は電気などのライフラインが止まり、暖房器具が使えなくなる可能性があります。そのような時でも部屋を暖めることができるのが、「灯油ストーブ」や「カセットガスストーブ」です。

電気がなくても使用できる暖房器具としては、石油ストーブが最も広範囲を暖めることができますが、賃貸住宅など、住居環境によっては使うことができないケースもあります。

その場合、石油ストーブよりは狭い範囲の暖房となりますが、カセットガスストーブがあるといいでしょう。カセットコンロなどで使用するガスボンベを使って部屋を暖めることができる暖房器具なので、賃貸住宅や普段灯油を備えておくスペースの確保が難しいという場合はこちらを備えておくといいでしょう。

(5)カセットコンロ

カセットコンロがあれば、ライフラインが止まってもインスタント食品を温めたり、お湯を沸かしたりすることができます。被災した際に温かい食事が食べられることは、心身ともに大きな力になります。赤ちゃんのいる家庭では、ミルクを温めるためにもカセットコンロがあるといいでしょう。

また、非常用持ち出し袋に発熱材を入れておけば、避難先や屋外であっても食品やミルクを温めることが可能です。

(6)湯たんぽ

湯たんぽはカセットコンロなどで沸かしたお湯を入れておくだけで、こたつや布団を温められる手軽な防寒グッズです。ゴム製やプラスチック製など種類が豊富ですが、特に陶器製の湯たんぽは保温性が高く、温かさが持続しやすいといわれています。

(7)新聞紙

災害時に備えてあるとなにかと便利な新聞紙。羽織ったり服の中に入れたりすれば防寒になり、ラップと組み合わせれば簡易的な腹巻きを作ることも可能です。

■もしもの時に命を守るために

ここには冬の災害時のための備えを一部列挙しましたが、もちろんこの他にも非常食や飲料水、医薬品や懐中電灯など、通常の防災グッズも必要です。

また、赤ちゃんや子どもがいる家庭では、さらにオムツや簡易トイレ、ミルク、離乳食、子どもを安心させるためのお菓子やおもちゃ、ぬいぐるみなど、家族の状況に合わせて備えておくべきものがあるでしょう。

年末年始など家族と一緒に過ごすことができるタイミングで防災グッズの見直しをすると共に、もしもの時のために、ハザードマップや避難場所などを皆で指さし確認しておきましょう。

写真:イメージマート

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