世田谷一家殺害事件 早期解決に向けたDNA活用の意見書を世田谷区議会が提出
2000年の年末、東京・世田谷区で宮沢みきおさん一家4人が殺害された事件の早期解決を目指して、世田谷区議会では27日、DNA情報を捜査に活用するよう国に求める意見書の提出が可決されました。
2000年12月30日、世田谷区上祖師谷の住宅で、宮沢みきおさん一家4人が殺害された事件は、未解決のまま23年が経過しています。
現場には指紋やDNAなど多くの証拠が残されていましたが、犯人の特定には至っていません。
27日、みきおさんの母・節子さんも傍聴する中で行われた世田谷区議会。
事件の早期解決を目指しDNAの遺伝情報に関するデータベースを拡充するなど、今よりもさらにDNA情報を活用した捜査の推進を国に求める意見書の提出が賛成多数で可決されました。
殺人事件被害者遺族の会「宙の会」で特別参与を務める土田猛さんは、節子さんとともに議会を傍聴した後に取材に応じ、「DNA捜査の法制化に向けた議論の第一歩となって欲しい」と話しました。