17年前の邦人女性殺害 遺族がタイの法相に面会、早期解決など訴え
17年前、タイ北部の観光地で当時27歳の日本人女性が殺害され、未解決となっている事件で、遺族は15日、タイの法相に面会し、事件の早期解決などを訴えました。
タイ北部スコタイの遺跡で2007年、観光中だった大阪市出身の川下智子さんが何者かに殺害されました。タイ当局は現場に残されたDNAなどから捜査を進めていますが、容疑者の特定には至っていません。
タイの殺人罪の時効は20年で、あと3年9か月で期限となる中、遺族は15日、タイのソドソン法相と面会し、事件の早期解決と時効の撤廃を訴えました。
父親・川下康明さん(75)「大臣の気持ちとして前向きに取り組むという話を伺うことができました」「このまま(事件が)消えてしまうことのないように、 決して許さないという気持ちで頑張っていきたい」
遺族に対し法相は、来週にも事件について会議を開き、時効については、日本の例も参考にしながらタイ政府として取り組むと話したということです。
遺族は事件を風化させないためにも、今後もタイに通い続けるとしています。