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ワインの売り上げ寄付…広がる支援 日本に住むウクライナ人も

2022年3月28日 21:38
ワインの売り上げ寄付…広がる支援 日本に住むウクライナ人も

ウクライナへの支援が広がりを見せる中、日本に住むウクライナ人も支援に乗り出しています。

ウクライナのワインを輸入・販売している会社で働くのは、ウクライナ人のアンナさん。アンナさんの「日本からウクライナを支援したい」という思いに社長や従業員も賛同し、ワインの売り上げの一部を寄付することに決めたといいます。

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ヘルムズ ワイン輸入・販売営業 アンナさん
「こちら両サイド全部、ウクライナのワインになっています」

神奈川・横浜市にあるワインの卸会社「ヘルムズ」では、ウクライナのワインを輸入・販売しています。ヘルムズで半年ほど前から働いているのがウクライナ人のアンナさん。首都キーウの東にあるスムイ出身で、母と祖母は今もスムイで暮らしているといいます。

アンナさん
「遠くにいるからこそ、現在モノにできるサポートが寄付しかないじゃないですか。食事が十分にとれていないとか、住む場所がない方も大勢いるので、その力になれば」

日本からウクライナを支援したい。そんなアンナさんの思いに社長や従業員も賛同し、ワインの売り上げの一部を寄付することに決めたといいます。

アンナさん
「(購入者から)『ウクライナに何かサポートできると思うと、すごくうれしく思っています』的な、メッセージが非常に多いです」

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支援のカタチは「芸術」にも広がっています。

プーチン大統領の顔をドクロに模したひと際目を引くポスターに、空と草原でウクライナカラーを表現し、平和を願うかのように鳥を抱きしめるポスターも。実はこれらは、ロシアに対して反戦のメッセージを訴えるもので今月、岐阜県の美術館がホームページ上で公開しました。

日本国際ポスター美術館 堀冨士夫館長
「僕たちも何かできないかなということで、(ポスターは)どなたでも一目で、意味がわかるというアートなので、ポスターで『NO WAR』を叫ぼうと、皆さんに協力をお願いしました」

ウクライナやポーランドなど21か国のデザイナーから、10日間で350点の作品が集まったといいます。

堀冨士夫館長
「これをきっかけに将来も『NO WAR』という世界になるといいなと」

今後も集まった作品は、ホームページ上で公開していくということです。