ヨギボーやコストコも… 被害相次ぐ通販“偽サイト” 見極めるためのポイントは
いま、通販販売の“偽サイト”をめぐるトラブルが増加し、問題となっています。2021年度には5941件だった被害件数が、2022年度には1万1019件と約2倍となりました。消費者庁は、人気ブランドの公式通販を装った“偽サイト”による被害が相次いでいるとして注意を呼びかけました。そこで、専門家に見極めるためのポイントを聞きました。
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インテリア雑貨「Francfranc」の公式サイトと、ブランドのロゴや雰囲気が似ている偽サイトを街の人たちに見比べてもらいました。
――どちらかが偽物のサイトなんですが、わかりますか?
会社員(20代)
「わかんない。こっち?」
会社員(20代)
「なんか、スクショからとってきたみたいな感じじゃない?」
街の人が“偽サイト”だと判断したサイトは、公式サイトでした。
会社員(20代)
「やばい、やばい」
会社員(20代)
「(どっちが本物か)わかんないですよね」
会社員(20代)
「手が込んでいるなと」
今度は会員制量販店「COSTCO(コストコ)」の本物と偽物のサイトを見比べてもらいました。
医師(30代)
「なんとなくこっちが本物…?別のほうは空白のつけ方があんまり見ない感じ」
――正解です。合ってます。
医師(30代)
「合ってましたか」
会社員(30代)
「あんまり『返送』っていわない。『配送』っていうかな。日本語の単語(に違和感)」
会社員(30代)
「自分がいざその被害にあっても、わからないだろうなっていう画面ばかり出てくる」
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「注文した商品が届かない」「商品は届いたけど偽モノだった」などといった偽サイトをめぐるトラブルは、いま“2倍近く”に増えているといいます。2021年度には5941件だった被害件数が、2022年度には1万1019件と約2倍となりました。
インテリア雑貨の「Francfranc」や、ビーズソファなどで知られる「Yogibo」、そして「COSTCO」に、家電メーカーの「Aladdin」。消費者庁は、特にこの4つの人気ブランドで公式通販を装った偽サイトによる被害が相次いでいるとして注意を呼びかけました。
偽サイトは「Instagram」や「Facebook」などのSNSに広告が出たり、検索結果で公式よりも上位に表示されたりと手口も巧妙で、一見して見極めが難しいといいます。ITジャーナリストの井上トシユキ氏によると、見極める3つのポイントがあるといいます。
ITジャーナリスト 井上トシユキ氏
「最初のポイントはURLを確認すること」
注目すべきは、「.」以降のアドレスだといいます。
ITジャーナリスト 井上トシユキ氏
「通常は『.com』『.co.jp』『.jp』それ以外は怪しいサイトの可能性」
2つめは「電話番号の記載があるか」。 多くの通販サイトは、『0120』『0570』から始まる問い合わせ番号が書かれているといいます。
ITジャーナリスト 井上トシユキ氏
「偽サイトはほぼ100%、電話の連絡先を記載しない。本当に電話されてくると困るわけです」
「3つめは、大幅な値引きはあやしい。本気で売るつもりがないから、90%80%の割引額を提示できる」
偽サイトのトラブルは、2022年1月から2023年3月にかけて、少なくとも316万円の被害が確認されているといいます。一手間かけた確認が大切です。
困ったときは消費者ホットライン「188」にご相談ください。
(4月27日放送『news zero』より)