パスポート申請に行列 “海外旅行熱”復活で 英会話教室やトラベルグッズの需要も…
新型コロナが落ち着き、日本でも海外旅行熱が高まっています。都内のパスポート申請窓口には受付時間前から長蛇の列ができ、英会話教室やトラベルグッズの需要も高まっているといいます。
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新型コロナが落ち着き、外国人観光客が4年ぶりに戻り始めています。ならば、日本人はどうなのか、街で尋ねました。
――海外旅行に行きたいですか?
会社員
「かなりありますね、3年間行けてなかったので。海外旅行も行きたいね。まずはハワイだね。爆買いしたい」
夫婦・妻
「気軽に行けるところ、韓国に行きたい」
夫婦・夫
「韓国もいいですけどタイにも行ってみ“たい”なって。タイだけにね」
夫婦・妻
「タイだけにね」
“海外旅行熱”が高まってきたところですが、思わぬ“盲点”がありました。
――パスポートの期限はどう?
街の人
「切れてるかもしれない」
夫婦・妻
「更新しないと足りないかも」
夫婦・夫
「足りないかもしれない」
――ということは?
夫婦・夫
「切れてる」
夫婦・妻
「切れてますね」
多くの人が直面しているのが『コロナ禍の3年間で、パスポートの有効期限、切れちゃった問題』です。海外旅行を申し込む際などに期限切れに気づく人が多いというのです。
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東京・新宿にあるパスポート申請窓口には、受け付けが始まる午前9時前に約50人の長い行列ができていました。
息子が留学予定
「30分前に並んだんですけど、結構人がいて驚きました」
多い日には、1000人以上が訪れるといいます。
東京都旅券課・原田一紀課長
「昨年の4月と今年の4月を比べますと(申請数が)2.9倍になってまして。コロナ前よりも多くの方が新宿のパスポートセンターにいらっしゃっています」
申請数は去年の約3倍、そしてコロナ前を超える状況だといいます。なお、今年3月からはマイナンバーを持っていればオンラインでの更新も可能になり、窓口に行く回数は本来の2回から1回になったということです。
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海外旅行熱の復活を受けて、旅行に欠かせないネックピローやアイマスク、スリッパなどのトラベルグッズを販売する会社も活気づいているといいます。
コロナ禍に在庫を多く抱えていた倉庫は出荷が止まらず、うれしい悲鳴をあげていました。
TTC・東金物流センター長・吉田剛助さん
「かなりの頻度で出荷がありますので、あっという間に棚が空になってしまう」
去年の2倍のペースで売れているといいます。
TTC・東金物流センター長・吉田剛助さん
「急激に忙しくなってきているので、従業員を増やして対応している」
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海外旅行をより楽しくする英会話スクールの生徒も“急増中”だといいます。
ワンコイングリッシュ代表取締役・兒嶋裕貴さん
「ピーク時間は、ほぼほぼ埋まっているような状況です。特に3月以降は問い合わせが急増しています」
コロナ禍は生徒の退会が相次いだものの、3月以降は状況が逆転し、入会が伸びているといいます。
4年ぶりに高まる海外旅行の熱。まずは、パスポートの有効期限の確認から始めたいところです。