猛烈残暑…9月後半なのに39℃超も 3連休は “急カーブ台風”で警報級大雨のおそれ
20日も猛烈な残暑となり、静岡では39℃を超えました。21日以降はようやく秋に近づきそうですが、3連休は、台風14号が急カーブする影響などで、警報級の大雨のおそれもでています。
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20日夜、「news zero」が訪れたのは…
記者
「こちらの焼き芋店では『アイスやきいも』の旗が出ています」
異例の暑さで、例年の2倍売れているというのが「アイスやきいも」です。
「アイスやきいも」を注文した人
「ほんとに冷たい」「そりゃ暑いですよ、暑いです。信じられない」
──(食べると)涼しくなりますか?
「アイスやきいも」を注文した人
「なります」「涼しくなりました」
この状況に店の人は…
焼き芋店 店員
「仕込みが、温かいのと『アイスやきいも』は違うので、試行錯誤して作ってます。暑さのせいなのか(アイスの商品が売れて)驚いています」
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20日、最高気温33.9℃となった東京都心。ミストを浴びる人や、思わず上着を脱いだ人も。街は、半袖の人ばかりに…。
大学生(20代)
「すさまじいです。9月とは思えない気温。(例年は)羽織るものとか(寒かった時用に)持ち歩くけど、そんなのもいらないですね」
──顔を拭いてあげていましたが…
兵庫から旅行に来た人
「汗かきで、2人とも…」
兵庫から旅行に来た人
「暑すぎて、いつまで夏やねんって。真夏ですよね」
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全国一の暑さとなったのは静岡県。最高気温は39.2℃。9月中旬以降では日本の歴代1位となる記録的な暑さとなりました。
街の人
「9月としてはありえない。汗とまらないです」
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神奈川県の海水浴場にも多くの人が…。
「本当に9月か?」
日焼けしに来た人
「焼けたくて。あと水浴びに来ました」
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この暑さで急増しているのが、熱中症患者の搬送です。
病院スタッフ
「手しびれたりしてない?」
埼玉県の病院に救急搬送されたのは、60代の男性。屋外での作業中に立てなくなったといいます。
病院スタッフ
「点滴も始まりましたからね」
全国で、今月15日までの1週間に熱中症で搬送された人の数は4157人と、去年の同じ時期に比べ、約1.7倍になっています。
──今熱中症が多い理由
埼玉慈恵病院 藤永剛副院長
「暑さがすごく続いてたので、暑さで疲れてる。秋になると、つい油断して水分補給も減ってきてしまう」
医師はこの時期でも、こまめな水分補給や、バランスのいい食事などを意識してほしいとしています。この異例の暑さ。今後、落ち着いてくるといいますが、21日からの3連休で心配なのが、台風14号です。
20日現在、沖縄付近を通過し中国大陸に上陸しています。台風は偏西風に流され、日本列島へむかい急カーブ。21日には温帯低気圧に変わる予想で、22日には秋雨前線と“合体”する予想です。
これにより、21日からの3連休は東北から九州までの広い範囲で警報級の大雨となるおそれがあり、警戒が必要です。
(9月20日放送『news zero』より)