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地震の影響なし、福島第一原発で作業続く

2011年3月23日 10:52
地震の影響なし、福島第一原発で作業続く

 23日朝、岩手県沖などを震源とする強い地震が立て続けにあった。福島県でも最大で震度5強の揺れがあったが、福島第一原子力発電所には今のところ異常はないということで、電源復旧などの作業が急ピッチで続いている。

 23日午前7時過ぎの地震で、福島第一原発がある福島浜通りでは震度5クラスの揺れが連続して記録されたが、経産省の原子力安全・保安院によると、福島第一原発に異常はなく、復旧作業への影響もないという。

 福島第一原発では1号機から6号機のすべてが外部からの電気を受け取れる状態になる中、3号機で22日夜、原子炉の水位や圧力を把握する中央制御室の照明が点灯した。準備が整えば、原子炉と使用済み燃料プールに水を入れるポンプを動かす作業に着手する予定で、冷却機能が回復すれば危機的な状況を抜け出す大きな一歩となる。

 「東京電力」は同時に、1号機、2号機、4号機でも電源復旧に向けた点検や部品の交換を急いでいる。