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1号機、原子炉内温度が一時400℃超える

2011年3月23日 14:10
1号機、原子炉内温度が一時400℃超える

 福島第一原子力発電所では、22日夜に3号機などで原子炉内の状況を把握する中央制御室にまで電気が届いた。一方で、1号機の原子炉内の温度が異常に高い状態にあることがわかった。

 「東京電力」が公開した福島第一原発3号機の中央制御室の22日午後11時半頃の写真には、電気がつながり、事故後初めて照明がついた様子が写っている。また、3号機と4号機の共用の中央制御室にも照明がついた。これまで懐中電灯に頼っていた夜間の作業がしやすくなり、この後、計器類も動き出せば原子炉の水位や圧力が一度に把握できるため、対策が立てやすくなるという。

 一方、経産省の原子力安全・保安院によると、1号機の原子炉内の温度が一時400℃を超えるなど異常に高い状態であったことがわかった。23日午前10時現在は10℃下がって390℃になっているということだが、通常の運転時に想定される最高温度を100℃程度上回る温度となっている。1号機では原子炉内に海水を注入して温度を下げる作業が続いている。

 一方、「2号機の原子炉建屋の隣のタービン建屋内で一時間当たり500ミリシーベルトの放射線量が計測された」と原子力安全・保安院が発表したが、東京電力はその後、「500ミリシーベルトが計測された事実はなく、作業もストップしていない」と説明した。