製造から100年超「SL人吉」きょう引退 多くのファンが“雄姿”見送る
JR九州のSL人吉が23日、ラストランの日を迎えました。熊本と博多を結ぶ1往復の特別運行を一目見ようと、各地にファンが集まりました。
ファン「仕方ないけれど、なくなるのはさみしい」
最後の運行を見届けようと大勢の人が集まったJR熊本駅。23日午前7時40分、博多駅に向け列車が出発しました。
大正時代の1922年につくられ、現在、日本で運行するSLで最も古い車体といわれる58654号機。「SLあそBOY」「SL人吉」など愛称を変えながら各地を走ってきましたが、老朽化などで車体の維持が難しいことから引退が決まりました。
折り返し駅となる博多駅でも多くのファンがSLを出迎え、ホームで式典が行われました。
ファン「思い出がたくさんあります。きょうはここで見送りができて良かった」
SL人吉はこの後、午後5時38分に熊本駅に到着し、運行を終えます。