浄化システム、米社製の装置が性能発揮せず
「東京電力」は22日、福島第一原子力発電所で試運転中の高濃度の放射性物質を含む汚染水を処理する浄化システムのうち、放射性セシウムを除去するアメリカの「キュリオン」製の装置が、当初予想された性能を発揮できていないと発表した。試運転を一旦止めて原因を調べている。
以前、低濃度の汚染水を浄化した際には、放射性セシウムの濃度が1000分の1程度に下がったものの、今回、高濃度の汚染水では100分の1程度にしか下がらなかった。東京電力は、試運転を中断して原因を調べており、本格運転を行うメドはたっていない。
汚染水は29日にもあふれるおそれが出ていたが、東京電力は新たに保管場所を確保し、5日程度先送りできるとしている。