国産浄化装置の試運転開始 福島第一原発
福島第一原子力発電所で、放射性物質を含む汚染水の浄化をより効率的に行うために新たに導入される国産装置の試運転が、16日から始まった。
16日正午過ぎから試運転が始まったのは、「東芝」などが開発した「サリー」と名づけられた水処理装置。サリーは放射性物質を合成樹脂に吸い付けることで、汚染水の濃度を最大100万分の1まで下げられるという。
汚染水の処理はこれまで、アメリカの「キュリオン」の装置とフランスの「アレバ」の装置を組み合わせて行ってきたが、相次ぐトラブルでたびたび停止しているため、思うように処理が進んでいない。
「東京電力」は、これまでの装置にあわせてサリーを導入することで水処理の効率を上げたい考え。17日夜まで試運転を行った後、問題がなければ本格的に稼働させる予定。