東電“処理水”海洋放出を開始 約17日間かけて初回放出 全体の放出期間は30年程度に及ぶ見通し
東京電力は福島第一原発にたまり続ける処理水について24日午後1時に海洋放出を開始しました。東京電力本社前から中継です。
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東京電力本社内の会見場では午後1時から処理水の放出を行うためのバルブを遠隔で開ける作業の様子が福島第一原発内からLIVE配信で報道陣に公開され、午後1時3分に放出が開始されました。この映像はセキュリティーの問題でまだ一般に公開できないということなんですが、私は以前放出の操作訓練を取材していて、その時と比べるときょうは実際に放出するとあって作業を行う担当者の方々からかなりの緊張感を感じました。会見は現在も続いています。
まだ放出から30分程度しかたっていませんが東電によりますとポンプの動きや処理水を海水で薄める水槽の周辺を点検したもののこれまでに異常はないということです。
今後、一日あたりおよそ460トンの処理水を当面海水で700倍以上に薄めながら沖合1キロの海底にある放出口から流し24日からおよそ17日間かけて初回の放出を完了する予定ということです。
全体の放出期間は30年程度に及ぶ見通しです。
東電のHPではどのくらいの処理水が流れているのかや、薄められたあとのトリチウム濃度など定期的に測定して公開を始めていますがきょうから1か月程度は特に放出口に近い海域での測定は頻度を増やして毎日行うということです。
またこのあと午後3時ごろから放出口の周辺10か所で海水のサンプリングを行い分析するとしていて明日にもこの結果を公表するとしています。