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神奈川県が津波想定修正、鎌倉市で14m超

2011年12月9日 20:56
神奈川県が津波想定修正、鎌倉市で14m超

 東日本大震災の発生からまもなく9か月となるのを前に、太平洋に面している神奈川県は8日、津波の想定をこれまでより大幅に引き上げると発表した。最も高い津波に襲われる可能性があるのが鎌倉市で、観光名所として知られる鶴岡八幡宮や鎌倉の大仏近くにまで津波が到達する危険性もあるという。

 海と山に囲まれた地形の鎌倉市は、これまでの想定では津波の高さは「最大で5メートル程度」とされていたが、今回の見直しでは14.4メートルとなり、「東日本大震災級の津波に襲われる可能性がある」と指摘され、「平地の多くの部分が浸水する」と想定されている。この場合、鶴岡八幡宮や鎌倉の大仏近くにまで津波が到達する危険性もあるという。

 また、今回の発表では、約370万人の市民を抱える横浜市でも、津波の高さがこれまでの倍にあたる4メートルに達すると想定された。横浜市営地下鉄で浸水する駅は、これまでの想定では横浜駅だけと考えられていたが、新たな想定では6駅(横浜駅、高島町駅、桜木町駅、関内駅、伊勢佐木長者町駅、阪東橋駅)が浸水するおそれがあるという。