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上海観光名所事故 死者36人に

2015年1月1日 18:00

 中国・上海にある日本人にも人気の観光名所で先月31日夜、人々が折り重なるように倒れた事故は新たに1人が死亡し、犠牲者は36人となった。習近平国家主席は速やかに原因を調査するよう指示した。

 事故は植民地時代の西洋建築が立ち並ぶバンド地区で起きた。新年のライトアップなどを見るために集まっていた人々が折り重なるように倒れ、36人が死亡、47人がケガをし、うち13人は重傷。

 事故から一夜が明けた現場では、普段より多くの警察官が警戒に当たる中、事故を知った人が花を手向けていた。目撃者は、事故は階段の近くで起きたと話している。また、近くのビルからクーポン券のような紙がまかれ、人が殺到したという情報もある。

 バンドは日本人にも人気の観光名所だが、在上海日本総領事館によると「現時点で日本人が巻き込まれたとの情報は入っていない」という。

 事故を重く見た習近平主席はケガ人の手当てに全力を挙げるとともに、原因の調査を急ぐよう指示した。