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福島・いわき市で魚の放射性物質調査

2012年1月16日 22:14
福島・いわき市で魚の放射性物質調査

 福島第一原子力発電所の事故の影響で福島県の沿岸で漁の自粛が続く中、いわき市で16日、年が明けて初めて魚の放射性物質の調査が行われた。

 いわき市の久之浜沖で16日朝、県の委託を受けた漁師がかご網を使い、沿岸から6キロの漁場でタコを採取した。魚の種類によって差はあるが、県の最新の調査では、広野町沖で取れたアイナメから基準の約3倍にあたる一キログラムあたり1480ベクレルの放射性セシウムが検出されている。

 調査にあたった漁師・遠藤弘三さん「最初の頃は原発を恨んだ。今となっては、どうしようもない。早く海に戻りたい。みんなそう思っている」

 県内の沿岸では現在も漁の自粛が続いており、県の漁協協同組合連合会は、27日に来月の漁の再開について協議する。