自民党長崎県連は、谷川弥一衆議院議員が15日付で会長を辞任したことを発表しました。政治資金パーティーをめぐる問題については「捜査中のため詳細をお話しできない」とコメントしています。

自民党長崎県連　前田哲也幹事長「県民に対し不愉快な思い、ご心配、ご迷惑を多大にかけたことを、県連としても心からおわび申し上げる」

谷川弥一衆議院議員は去年6月から自民党長崎県連の会長を務めていましたが、15日朝、谷川氏から「一身上の都合で会長職を辞職したい」との申し出があり、県連執行部らで協議した上で承認したということです。

谷川氏は、安倍派の政治資金パーティーをめぐって、収支報告書に記載のない総額4000万円を超えるキックバックを受けたとみられていて、東京地検特捜部が立件する方針を固めています。

辞任にあたってコメントを発表し、今回の問題について、国民、県民、自民党員に「ご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げる」としながらも、「現時点では捜査中のため詳細をお話しすることができない」としています。

自民党長崎県連　前田哲也幹事長「捜査中ということで今まではコメントできていなかったと思うが、捜査が終盤にかかってきた中でまずは自民党県連の会長を辞するという（判断）。出処進退は本人が決めるので、来るべき時期が来たら本人からきちんとした説明があるだろうと思っている」

後任の会長については、県選出の国会議員の中で協議して今後の対応を決めるということです。

また、自民党長崎県連は、去年12月に予定していた政治資金パーティーを、今回の問題を受け、今年3月に延期していましたが、これを開催するかや今後のパーティーのあり方そのものについても議論するとしています。