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前市長支援リスト問題 職員がねつ造認める

2012年3月27日 18:32
前市長支援リスト問題 職員がねつ造認める

 大阪市交通局の労働組合が作ったとされた、選挙で前大阪市長への支援を求める職員のリストが出回っていた問題で、リストを大阪市議に送って内部告発した職員が27日、ねつ造したことを認めた。

 この問題は、大阪市・橋下市長が代表を務める「大阪維新の会」の杉村幸太郎市議が、去年に行われた大阪市長選挙をめぐり、「組合が前の市長を応援するための職員リストを作成している」との内部告発を受け、議会で追及していたもの。組合は「リストはねつ造だ」と反発し、刑事告発していた。

 この問題の調査を進めていた市は26日、30歳代の非常勤職員によるねつ造と発表していたが、この職員が27日、ねつ造を認めたことがわかった。「職場で、組合による前市長への選挙支援が行われ、ひどいと思い、告発した」と話しているという。市は、この職員を27日付で解職し、今後、偽計業務妨害の疑いでの刑事告発も検討している。

 一方、問題を追及していた杉村市議は「疑惑が生じているのであれば、質疑するのが議会人としての務めです」と話している。

 また、橋下市長は、リストがねつ造されたものだったことについて「(杉村市議は)議会でこういうリストが出ているが、どういうことなんだということを役所に追及した。これは議員としては当たり前の話だと思う」と述べ、問題はなかったとの認識を示した。