厚労省 利根川汚染の“原因物質”を発表
利根川水系の浄水場で基準を上回る化学物質・ホルムアルデヒドが検出された問題で、厚労省は24日、原因とみられる物質を特定したと発表した。
厚労省によると、北千葉浄水場で18日に採取した汚染水を分析したところ、ヘキサメチレンテトラミンという化学物質が検出され、この物質と水道水の塩素が反応してホルムアルデヒドが発生した可能性が高いという。利根川水系に流れ出た量は、18日からの3日間で計0.6~4.0トン程度と推計されるという。
環境省は、この物質を扱う埼玉県と群馬県の計5つの事業所に立ち入り検査を実施するよう両県に要請した。
ヘキサメチレンテトラミンは、樹脂を硬くしたり、ゴムの発泡剤に使われたりする化学物質で、吸い込むとぜんそくなどの症状が出ることがあるという。