プラダ元女性部長敗訴 セクハラ抗議で解雇
高級ブランド「プラダ」の日本法人に勤めていた女性が、上司からセクハラを受け、解雇されたと主張して会社側に損害賠償などを求めていた裁判で、東京地裁は26日、女性側の訴えを退けた。
この裁判は、「プラダジャパン」の元統括部長・ボヴリース里奈さん(38)が09年、上司から「プラダルックにしろ」「痩せろ」「君の醜さが恥ずかしい」などと言われて抗議したところ、解雇されたと主張して、会社に損害賠償などを求めていたもの。
東京地裁は26日、「上司が『醜い』と発言したとは認められない」として、解雇は有効と判断した。また、「別ブランドの製品を身につけて出勤していたことを注意するのは社会通念上、相当」で、「体形に関する発言は配慮を欠いた面があるが、慰謝料を認めるほどではない」として、ボヴリースさん側の訴えを退けた。