「線状降水帯」各地で発生…「避難指示」出ている場所は 関東地方では3日明け方にかけて雨のピーク
台風2号と活発化した前線の影響で、各地で激しい雨が降り続いています。2日午後5時過ぎ時点での避難指示や土砂災害、河川の危険度について整理します。
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列島の広範囲に活発な雨雲がかかり、愛知県や静岡県、そして関東でも激しい雨が降り続いています。
2日は発達した積乱雲が連なる「線状降水帯」が相次ぎました。
午前8時・午前11時半ごろ 高知県西部
正午過ぎ 和歌山県北部
午後1時過ぎ 奈良県南部
午後4時ごろ 三重県、愛知県、静岡県
さらに3日午前にかけて、関東甲信地方でも線状降水帯が発生する予測も出ています。
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2日午後5時過ぎ時点で、避難指示が出ている地域を確認します。
【警戒レベル5・命の危険】「緊急安全確保」
和歌山・海南市、紀美野町、九度山町、広川町
静岡・磐田市
愛知・豊橋市
これらの地域では、すでに災害が発生していてもおかしくない状況です。命を守る最善の行動をとるようにしてください。
次の地域に警戒レベル4の「避難指示」が出されています。
【警戒レベル4・ただちに避難を】「避難指示」
新潟、長野、愛知、岐阜、静岡、三重、大阪、兵庫、京都、奈良、徳島、高知
こちらの地域でもいつ災害が起きてもおかしくない状況です。住民は自治体の指示に従い速やかに避難するなど、命を守る行動をお願いします。
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続いて、気象庁のキキクルで2日午後5時時点の「土砂災害の危険度」を見ていきます。静岡県を中心に「危険」となっています。また茨城県でも「危険」となっている地域があります。
いつ土砂災害が起きてもおかしくありません。就寝の際にも命を守るための行動をしてください。
続いて、「洪水災害の危険度」を確認します。2日午後5時過ぎ時点では大阪府と奈良県を流れる大和川や、愛知県を流れる境川などで「氾濫危険情報」が出されているということです。
そして、すでに氾濫が起きている河川も出ています。
和歌山・海南市と和歌山市を流れる亀の川は、氾濫危険水位を超えています。この後さらに水位が上がり決壊の可能性もありますので、十分に警戒を続けてください。
また、自宅近くの川の状況はキキクルで確認できますので、絶対に見に行かないでください。
関東地方ではこの後、3日明け方にかけて雨のピークを迎えます。寝ているあいだに河川が増水する可能性があるのでこのあとも警戒が必要です。