ブルーインパルス松島基地で訓練 震災後初
航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が4日、東日本大震災後初めて、所属する宮城・東松島市の松島基地で飛行訓練を行った。
ブルーインパルスは、松島基地が津波で被害を受けたため、福岡県の基地で訓練を続け、仮設格納庫などの設備が復旧した先月、2年ぶりに帰還した。
ブルーインパルスが飛行訓練を再開した4日、近くの仮設住宅では、ブルーインパルスのアクロバット飛行を待ちわびた住民が空を見上げた。
約30年前からブルーインパルスの写真を撮ってきた小野竹一さんは、自宅が津波に襲われ、思い出の写真を全て失った。4日の飛行訓練を見て、「震災前も写真はいっぱい撮っていたんですけれど、津波でデータから何から流されたものですから。しばらくぶりなので、わくわくというか、興奮して写真を撮っています」と語った。
ブルーインパルス飛行隊長・田中公司さんは「お互いに頑張っていきたいという気持ちで、きょう、みんなでフライトしました。一生懸命手を振ってくれる人、子供たちとかいて、本当に帰ってきてよかったなと、そういう思いでした」と語った。
6日には東松島市商工会による歓迎イベントが開かれ、ブルーインパルスの展示飛行が予定されている。