原発事故発生確率 100万年に1回以下に
原子力規制委員会は、大量の放射性物質を放出する深刻な原発事故の発生確率を100万年に1回以下に抑えるとする「安全目標」を初めて決定した。
安全目標は、「炉心が損傷するような事故は原発1基につき1万年に1回以下」「格納容器の機能が喪失する事故は原発1基につき10万年に1回以下」「放射性物質が大量に放出する重大事故は原発1基につき100万年に1回以下」に抑えることを目指すとしている。
また、放射性物質が放出される場合は、その量を、福島第一原発事故の100分の1にあたる100兆ベクレル以下に抑え、住民が長期間、自宅に戻れない「帰還困難区域」を作らないことなどを目指す。
国が原発に一定のリスクがあることを認めた上で、具体的な数値で安全目標を示すのは、日本の原子力行政史上、初めてのこと。