重大事故想定 志賀原発で政府の防災訓練
北陸電力の志賀原子力発電所での重大事故を想定した政府の原子力防災総合訓練が2日に行われ、関係機関や住民が緊急時の対応を確認した。
訓練は、石川県で震度6強の地震が発生し、志賀原発で全ての注水機能を喪失したという想定で行われた。首相官邸では、原子力災害対策本部が設置され、現地の対策本部とを結んだテレビ会議も開かれた。
この政府の訓練は東日本大震災以降、去年の九州電力・川内原発に続き、2回目で、関係省庁や石川・富山両県の自治体など約150の関係機関と住民、計約3740人が参加する。
また、地元の志賀町などでは、原発から5キロ圏内の住民らが実際にバスに乗り込み、避難先へと向かった。
地元の区長「(原発が)止まっていようと動いていようと同じだと思う。安全であることを願っています」
2日目となる3日は、放射性物質が広がった想定で、住民の避難訓練などが行われる。