東南海沖「海底地震観測システム」で障害発生 緊急地震速報が最大13秒程度遅れる可能性
静岡県御前崎沖から三重県志摩半島沖にかけての東南海沖にある気象庁の海底地震観測システムで、15日未明から障害が発生しています。仮に、この周辺で地震が発生した場合、緊急地震速報の発表が最大で13秒程度遅れる可能性があるということです。
気象庁によりますと、15日午前2時40分ごろから、東南海沖に設置している「東南海ケーブル式常時海底地震観測システム」の地震計5つで障害が発生しています。地震計が正常なデータを送ることができなくなっているということです。
このため、仮に観測点の周辺を震源とする地震が発生した場合、緊急地震速報の発表が平常時より最大で13秒程度遅れる可能性があるということです。一方、津波警報や震度などの地震情報の発表に影響はないとしています。
復旧のメドはたっていないということで、気象庁は、引き続き原因の調査と復旧を急ぐとしています。
「東南海ケーブル式常時海底地震観測システム」は南海トラフ巨大地震の監視を目的として2008年に設置されたもので、水深およそ1000~2000メートルの海底に地震計と津波計が設置されています。