関東で「ゲリラ豪雨」…“台風11号”も要因の1つ 週明けには九州に接近の恐れ
1日、関東地方を暴風雨や雷が襲いました。道路が冠水し、プロ野球の試合は中止に…。豪雨をもたらした要因の1つが、日本の南海上にある「台風11号」です。非常に強い勢力で北上し、週明けには九州北部へかなり近づく恐れがあるといいます。
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1日、埼玉県内は、まるで“嵐”のような景色となりました。埼玉・上尾市では、車が高い水しぶきを上げながら冠水した道路を走り、空には雷鳴が轟(とどろ)きました。
1日、台風から遠く離れた関東地方を襲った暴風雨。プロ野球が行われる予定だった、さいたま市の「県営大宮球場」では、傘を持たない人たちが急いで屋根のある場所へ避難していました。
「うおー、やべー! やべーよ!」
試合は急きょ、中止となりました。
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千葉・浦安市にある“夢の国”、「東京ディズニーシー」でも、あまりの雨の激しさに屋内への避難が呼びかけられました。
アナウンス
「キャストの案内に従って、近くの建物の中にお入りください」
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都内で取材していた日本テレビスタッフも、“ゲリラ雷雨”に遭遇しました。
――大丈夫? びしょぬれ?
母親
「すごい…。(家は)すぐそこなので、出たらこうなってた」
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関東に豪雨をもたらした要因の1つ。それは、日本の南海上にある、“熱帯低気圧”を取り込みながら進む“迷走台風”の11号です。週末には、非常に強い勢力で先島諸島を北上。週明けには、九州北部へかなり近づく恐れがあります。
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先島諸島の宮古島では1日午前、横なぐりの雨が打ち付け、立っているのもやっとの状態となっていました。スーパーの窓ガラスは補強され、島民も自宅で台風対策を行っていました。さらに、10トンのダンプカー3台で入口をふさぎ、強風に備えるホテルもありました。
宮古島に1日についたという観光客は――
観光客
「スーパーで5000円分くらい、お酒とおつまみを(買いこんだ)」
「停電したらホテルの朝ご飯もないかもって言われた」
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台風周辺の湿った空気が秋雨前線を刺激し、日本列島は各地で雷を伴う激しい雨となりました。2日も九州から関東では雨雲が発達する見込みで、広い範囲で注意が必要です。
(9月1日放送『news zero』より)