戦後30年潜伏 小野田寛郎さんが死去
戦後、フィリピンのジャングルに約30年にわたって潜伏し、その後、日本に帰還した元日本兵・小野田寛郎さんが16日夕方、肺炎のため入院していた東京都内の病院で死去した。91歳だった。
小野田さんは、太平洋戦争中の44年にフィリピン・ルバング島に派遣されたが、終戦の正式な連絡が届かなかったことから、約30年にわたってジャングルに潜伏し、ゲリラ戦を続けていた。74年に日本に帰還した後は、ブラジルで牧場を経営したり、福島県で「小野田自然塾」を開いて青少年の育成に取り組んだりしていた。