「経済・生活問題」が理由の自殺者が大幅減
去年、自殺した人の数が2年連続で3万人を下回ったことが、内閣府と警察庁のまとめで分かった。特に「経済・生活問題」を理由に自殺をした人が大きく減少しているという。
内閣府と警察庁のまとめによると、去年、自殺した人の数は全国で2万7283人で、前年比2.1%減少し、2年連続で3万人を下回った。
自殺の原因や動機では「健康問題」が1万3680人と最も多く、次いで「経済・生活問題」の4636人、「家庭問題」の3930人などとなっている。このうち「経済・生活問題」を理由に自殺した人は前年より583人減って最も大きく減少しており、中でも「事業不振」や「多重債務」を理由とする人の減少が顕著だという。内閣府では「最近の経済状況の改善が大きな要因ではないか」と分析している。
また、東日本大震災に関連する自殺者の数は前年比で14人増えて38人だった。都道府県別に見ると、福島県が23人、宮城県が10人、岩手県が4人、県外避難していた京都府で1人となっている。