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“特殊詐欺”上半期被害額が過去最悪ペース

2014年8月7日 15:15

 今年上半期の、振り込め詐欺など「特殊詐欺」の被害総額が268億円余りに上り、過去最悪だった去年を上回るペースで被害が増えていることが、警察庁のまとめでわかった。

 特殊詐欺は、対面せずに電話などを使って不特定多数から金をだまし取る手口の詐欺。警察庁によると、今年1月から6月の特殊詐欺の被害総額は268億2950万円で、前年同期比で56億円余り増加した。中でも、電話でウソの金融商品の購入などを持ちかける架空請求詐欺の被害が前年同期比で約3倍の68億4369万円に上っている。こうした架空請求詐欺では、現金を送らせる際にレターパックなどの郵便や宅配便を使うケースが目立つという。

 また、息子などを装ったオレオレ詐欺による被害額も80億5701万円と依然として多く、60歳以上の女性が被害者全体の7割を占めているという。

 警察庁は、レターパックで現金を送るよう指示したり、ロト6の当せん番号を教えたりするという手口は、「全て詐欺である」として、注意を呼びかけている。

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