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69回目の原爆の日 長崎で平和祈念式典

2014年8月9日 12:24

 長崎は9日、69回目の原爆の日を迎えた。長崎市の田上市長は平和宣言で、国民の不安と懸念に耳を傾けるよう政府に求めた。

 時折、強い風が吹く中、朝早くから追悼の祈りがささげられた。平和祈念式典には安倍首相の他、海外から過去最多48か国の代表が参列。この1年間に新たに死亡した被爆者3355人の名簿が奉安された。被爆から69年、長崎原爆の犠牲者は16万5000人を超えた。

 田上・長崎市長「集団的自衛権の議論を機に『平和国家』としての安全保障のあり方にさまざまな意見が交わされています。不安と懸念の声に真摯(しんし)に向き合い、耳を傾けることを強く求めます」

 また、平和宣言で田上市長は、核兵器禁止を求める国と核保有国、核の傘に依存する国の対立解消に向け、その先頭に立つよう政府に求めた。