沖縄「慰霊の日」 知事が「平和宣言」
沖縄は23日、20万人を超える人が亡くなった沖縄戦から70年の「慰霊の日」を迎え、「全戦没者追悼式」が行われた。
沖縄戦の激戦地となった糸満市摩文仁の平和祈念公園では、23日正午前から「全戦没者追悼式」が行われ、安倍首相も参列した。沖縄県の翁長知事は追悼式の「平和宣言」で、アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設中止を訴えた。
翁長知事「政府においては固定観念に縛られず、普天間基地を辺野古へ移設する作業の中止を決断され、沖縄の基地負担を軽減する政策を再度見直されることを強く求めます」
6月23日は、70年前の沖縄戦で旧日本軍の組織的な戦闘が終結した日とされている。沖縄の各地では、遺族らが沖縄戦で亡くなった肉親を思い、手を合わせていた。
遺族の声は以下の通り。
「父親が沖縄で戦死して、私も昭和20年生まれで70歳になるんですよ。(父親の)遺骨もないものですから、慰霊の日に家族みんなで来て焼香してます」
「戦争も終わって70年もたちますから、みんな安らかに神様になって守ってください」
「徐々に戦争を知らない人が残りますでしょ。だから戦争を知らない子供たちが多くなる」
沖縄は一日、平和への祈りに包まれる。