沖縄戦から70年 きょう「慰霊の日」
沖縄は23日、70年前の沖縄戦で旧日本軍の組織的な戦闘が終結した日とされる「慰霊の日」を迎えた。追悼と平和の祈りに包まれる。
激戦地だった糸満市摩文仁の平和祈念公園では、23日正午前から「全戦没者追悼式」が行われる。去年に続いて安倍首相が出席するほか、アメリカのケネディ駐日大使も参列する予定。
沖縄県の翁長知事は追悼式の「平和宣言」で、沖縄戦を起点としてアメリカ軍に接収された基地が今も沖縄に集中している現状を批判し、普天間基地の名護市辺野古への移設を中止するよう政府に訴える考え。
戦後70年をへて沖縄戦を体験した人たちが少なくなる中、戦場の記憶を次の世代へどう引き継ぐのか、重い課題を抱えながら沖縄は追悼の祈りに包まれる。