被爆者「もう待てない」国連で核廃絶訴え
アメリカ・ニューヨークの国連本部で開かれているNPT(=核拡散防止条約)の再検討会議で1日、長崎での被爆者が演説に立ち、核廃絶への取り組みをこれ以上は待てないと訴えた。
核軍縮の取り組みを話し合うNPT再検討会議で1日、演説を行ったのは、13歳の時に長崎で被爆した田中てるみさん。田中さんは核廃絶への理解がなされていないと訴えた。
田中さん「70年がたとうとしている。被爆者たちはもう待てない」
また、被爆地の広島・長崎の両市長も相次いで演説し、核兵器の全面禁止に向けた「核兵器禁止条約」を作るよう求めた。
松井一実・広島市長「核兵器が決して使われないようにするには、核兵器廃絶こそが唯一の方法です」
NPT再検討会議では、核兵器削減の具体的な取り組みについて各国の間で合意を目指しているが、保有国と非保有国との間の溝は深く、交渉は難航が予想されている。